人材紹介の仕事に興味を持つ人は、好景気の時も不景気の時も、たくさんいらっしゃいます。なぜでしょうか。これは難しい質問なのですが、私が思うには、人材紹介は「人を売る仕事だから」ではないかと思います。
「人を売りこむ」ためには、高いレベルで業務知識、専門知識が必要であることは言うまでもなく、傾聴力、交渉力、コミュニケーション力、分析力、プレゼン力など、総合的な人間力が問われます。
特にベテランのビジネスマンにとって、人生の後半になってから、人材紹介の仕事に挑戦したいという人は後をたちません。
人材コンサルタントの仕事
人材コンサルタントの仕事を流れを追ってご説明します。
求人開拓: 人材サーチの依頼を受ける
経営者や人事責任者の方から企業の採用計画を聞きます。特に求人の背景、求める人物像、求める経験やスキルの優先順位、面接ステップの詳細、採用時期の目標、給料の予算等は、できるだけ具体的にヒアリングします。
リサーチをする
求人企業の情報を集めます。競合先はどこか、業界における位置づけ、会社概要、企業カルチャー、事業内容、最近の業績、業界における会社評判など、業界で働く人や実際に求人企業で働く社員から情報を取れることもあります。
データベースを活用する
まずは会社や契約している求人サイトのデータベースを活用して、理想とする人物像に近い経歴を持つ人物を探す。いわゆるベンチマークとなる候補者を見つけることが先決。
データベース以外のアプローチを準備する
自社ホームページや契約している求人サイトに求人広告を掲載する。予算があれば、その他の媒体に求人広告の掲載を検討する。具体的にターゲットにしたい企業をリストアップ。
候補者にアプローチする
メール、もしくは電話で候補者にファーストコンタクトをとる。こちらの素性を明かし、まずは最初の面談にこぎつけられるようにする。
関心を示す候補者と面談のアポを取る
面談をセットアップする。多くの場合、面談は落ち着いて話を聞けるように自社のオフィスで行う。
本人との面談をもとに適性と能力を確認する
面談において、そのビジネスマンが紹介予定の求人案件に対する候補者として適任かどうか、
また本人の転職の意思を確認する。
評価の高い候補者には具体的な求人案件を提案する
求人案件の候補者として適任と判断できれば、すべての情報を公開し、具体的な求人情報を元に、候補者の応募の意思を確かめる。
関心を示した候補者の応募書類を作成する
候補者面談で得た情報をもとに、その人物を求人企業に提案するための書類作りをする。その際に、候補者の職務経歴書の内容を募集要件に合わせて手直しをしてもらう。
候補者を企業に提案し、書類選考の結果を待つ
候補者を提案する理由を明確にして、求人企業にメールで提案書を提出する。
書類選考を通過したビジネスマンと企業の面接をセットアップする
企業と候補者の双方が都合のよい日時で、面接のスケジュールを調整する。
面接後、ビジネスマンからフィードバックを取る
面接直後に得た候補者のフィードバックをもとに、面接のフォローアップを面接官に対して行う。
面接官からのフィードバックを待つ。必要に応じてフォローアップする。
2次面接に進む人にはそのアレンジをする
企業と候補者のビジネスマンの双方が都合のよい日時で、面接のスケジュールを調整する。
企業が採用の意志を固めたという連絡が入る
企業が、採用のオファーを出すことを決意する。その連絡の直後から、今度はビジネスマンへのケアが重要になってくる。
ビジネスマンの転職への疑問・新会社への不安などを解消する
企業からオファーが出た時点で悩み始める人も多い。候補者の精神的なケアをすることが大切。
給料交渉を始める
双方の希望を事前に把握し、候補者のモチベーションアップにつながるよう、企業と給料交渉をする。
この時点で合意に至れるよう尽力する。
企業からレファランスチェック(簡単な身上調査)を依頼される
候補者のビジネスマンの仕事ぶりをよく知るビジネス人1~2人に、候補者の印象をヒアリングする。
入社日を調整する
求人企業の事情と候補者のビジネスマンの都合を調整して、入社日を決める。
採用通知書の内容を確認する
採用通知書の作成に関して、求人企業と最後の打ち合わせをする。
採用通知書を提示する
採用通知書を求人企業が直接候補者のビジネスマンに提示することはまれであり、通常は人材コンサルタントが仲介する。
採用通知書に署名する
入社を承諾するには、採用通知書に候補者のビジネスマンが署名をすることが必要。人材コンサルタントは署名が正しくされていることを見届ける。
ビジネスマンの円満退職をサポートする
採用の確定以後も候補者のビジネスマンが円満退職できるようにアドバイスする。実際、退社の際に会社に慰留され、採用がご破算になることもあるから要注意である。

